「会議などでプレゼンを行う際に、緊張のあまり頭が真っ白になりうまく話せなかった」という声をよく耳にします。
頭が真っ白になると話すべき内容が整理しにくくなるため、論理的に話せなくなるでしょう。
しかしこのようなあがり症は、正しいトレーニングで克服が可能です!
この記事では、全国で年間2,000回のセミナーを開催している株式会社モチベーション&コミュニケーションが、あがり症を克服する方法を解説します。
あがり症による緊張を克服し、論理的な話し方を身につけたいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
はじめまして。桐生 稔(きりゅうみのる)と申します。
私の肩書きや経歴は以下の通りです。
- 株式会社モチベーション&コミュニケーション 代表取締役
- 「伝わる話し方」ビジネススクールを運営
- 全国で年間2000回セミナーを開催
- 新卒入社後営業成績ドベから心理学を学び全国売り上げ達成率No.1に
- 現在では「伝わる話し方の専門家」として活動し話し方の本を多数出版
Contents
1. 緊張により論理的に話せなくなる理由
緊張すると論理的に話せなくなる原因として、主に以下の3つが挙げられます。
- パニック状態になり、頭が真っ白になる
- 呼吸が苦しくなり、声が震える
- 焦って話の内容が飛び、収拾がつかなくなる
特にあがり症の方は緊張しやすい傾向にあるため、人前で論理的な話を展開することが苦手な方が多いです。
しかし話し方のコツをつかみトレーニングを行えば、緊張しても落ち着いて論理的に話すことができるようになります。
2. 論理的に話すコツ6選
本章では、緊張を緩和し、落ち着いて論理的に話すコツを6つご紹介します。
一度に全部試そうとせず、自分にできそうな方法から実践してみましょう。
2-1. 話す内容を限定する
話す内容が多いと、人前で話すときに頭の中でまとめるのが難しくなり、話全体の整合性を保てなくなる危険性があります。
また、多くの場合は発表できる時間が決まっているでしょう。
話す内容が多いと、焦ってしまい後半は早口になりがちです。
その結果、話す速度に比例して緊張状態も高まっていき、頭が真っ白になり、パニック状態に陥る可能性があります。
そうならないためにも、一番伝えたいことは何かを事前に考えておき、話す内容は2つか3つ程度に絞るおくことで、落ち着いて論理的に話せるようになります。
2-2. 三段論法を意識して話す
論理的に話す技術として、「三段論法」という話の構成の組み立て方があります。
「三段論法」とは前提、事実、結論からなる3つの構成で話すことを指しており、伝えたいことをシンプルに表現できることが最大の魅力です。
たとえば
前提:挨拶ができる人は好かれる
事実:Aさんはいつも自分から挨拶する
結論:だからAさんは、周囲の人に好かれている
といったように話すと論理的で、わかりやすいですよね。
急に話を振られたときにも活用できるよう、普段から「三段論法」で話すことを意識して、癖をつけておくことが重要です。
2-3. 描写法を意識して話す
相手に何かを伝えるときには、文章を羅列して淡々と話してもあまり伝わりません。
そこで、効果的な話の伝え方として「描写法」をご紹介します。
「描写法」は自分の頭の中で伝えたいことや、そのときの情景をイメージしながら話す方法です。
建物の位置や道順を伝える際には、頭の中でイメージしながら話すため、自分がどこにいて左右に何があるのか、自分がいる位置から何が見えるのかといった情報を論理的に説明しやすいです。
また、雰囲気などの言語化しづらい情報も、周りにどんな人がいて、どんな態度で接しているかなどを具体的に説明しやすいでしょう。
コツとしては、以下の2つのポイントが挙げられます。
- 実際に当時のことを思い出しながら、演じるつもりで話す
- 登場人物が対話している様子を自分で再現しながら話す
工夫次第では、より臨場感が増し、相手を自分の話に引き込めるようになります。
2-4. バッファを考慮して話す
論理的な話し方ができずに悩んでいる方から、以下のような相談を受けることがしばしばあります。
「発表の終了時間が迫り、焦りや不安から内容が飛び、論理的に話せなくなってしまった」
「決められていた発表時間を超過したため、焦ってパニック状態になり一言も話せなくなった」
これらの対策として、発表やスピーチの時間が限定されていることが事前にわかっている場合は、バッファを考慮して話す内容を考えておく方法があります。
バッファとは、「時間や資源的なゆとり、余裕」のことで、30分の発表をするのであれば20分程度の内容で考えて、残りの10分はバッファとして確保しておくといった活用方法があります。
上手に活用することで、終了時間が迫ったり、超過したりして焦ることがなくなり、落ち着いて論理的に話せるようになるでしょう。
また、バッファとして余った時間は、質疑応答の時間として利用すれば、自然な流れで発表を終えることができます。
2-5. 文章を短く切って話す
相手に物事を伝える際に、1文が長いと論理的でないように聞こえ、相手にうまく伝わりません。
この対策として、話すときは句読点を意識して1文をまとめながら短く切る方法があります。
以下で具体例を1つ挙げます。
「寝不足だと効率的に作業できていない気がしてならないので今日はもう寝ますおやすみなさい」
一文内に句読点が一つもなく、わかりづらかったはずです。
この文章に句読点を入れ、まとめると以下のようになります。
「寝不足のため、作業効率が下がっていると感じます。なので、今日はもう寝ます。おやすみなさい」
句読点がない文章と比べ、伝わりやすい文章になりました。
このように句読点で文章を短く句切ることで、3つのメリットが得られます。
- 息継ぎのタイミングができて落ち着ける
- 聞き取りやすいリズムになる
- 冗長化を防ぎ、わかりやすい内容になる
落ち着いて論理的に話すためには、普段から文章を短く切る練習をしておきましょう。
2-6. ディベートの練習をする
ディベートとは、1つのテーマに対して複数の観点ごとにチームを分けて意見を交換し、どの意見がもっとも説得力があったか検討する手法です。
主張と根拠をしっかり述べて、持論を展開しなければならないため、論理的に話す練習としては非常に効果的です。
しかし、ディベートは一人ではできないので、セミナーなどで同じ悩みを抱えている方と練習することをおすすめします。
株式会社モチベーション&コミュニケーションでは、あがり症でうまく話せない、論理的に話すことができないといった悩みを抱えている方に向けて、定期的に「あがり症を克服するセミナー」を開催しています。
これを機に、ぜひセミナーへの参加をご検討いただければ幸いです。
3. まとめ
本記事では、論理的に話すためのコツを6つご紹介いたしました。
あがり症でうまく話せない、論理的な話し方がわからないという方は、ぜひ本記事を参考にして自分にできそうな方法から試してみましょう。
継続することで、必ずあがり症は克服ができ、スラスラと相手に伝わる話し方が身につきます。
しかし、黙々と一人で練習するよりも同じ悩みを抱えている方と一緒に練習した方が、お互いに克服するべき部分に気付き合えるため、より効果的に話し方を克服できます。
楽しみながら、できるだけ早くあがり症を克服したい、論理的に話したいとお考えの方は、ぜひ「モチベーション&コミュニケーションスクール」主催の伝わる話し方が身につくセミナーにお越しください!
当セミナーは年間約2,000回開催しており、過去5万人のセミナー参加者から「わかりやすかった!」とのお声をいただいております。
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