あがり症の方が人前で話すときには、声が震えて意図した内容を伝えられなくなることが多々あります。
うまく話せる自信が持てないと、プレゼンテーションやビジネスの場で話すことに苦手意識が芽生えてしまうものです。
しかし、声が震えるほど話すのが苦手な方でも、ポイントさえつかめばうまく話せるようになります。
この記事では、全国で年間2,000回のセミナーを開催している株式会社モチベーション&コミュニケーションが、人前で話をするコツを解説します。
特に、あがり症の方や人前で話すことに苦手意識を感じている方は参考にしてください。
はじめまして。桐生 稔(きりゅうみのる)と申します。
私の肩書きや経歴は以下の通りです。
- 株式会社モチベーション&コミュニケーション 代表取締役
- 「伝わる話し方」ビジネススクールを運営
- 全国で年間2000回セミナーを開催
- 新卒入社後営業成績ドベから心理学を学び全国売り上げ達成率No.1に
- 現在では「伝わる話し方の専門家」として活動し話し方の本を多数出版
Contents
1. あがり症でなぜ声は震えてしまうのか
この記事では、あがり症による声の震えを改善する方法をいくつかご紹介いたします。
改善方法をご紹介する前に、まずは声が震えるメカニズムを解説いたします。
人間には、緊張する場面で機能する「交感神経」と、リラックスする場面で機能する「副交感神経」があり、普段はその二つの神経がバランスを保つことで心や体が守られています。
しかし、あがり症の方は人前で話す際に、極度な緊張状態に陥るため、「交感神経」がきわめて優位になります。
その結果、声帯周りの筋肉が強張り、息を吐くときに声帯が正しく振動せずに声が震えてしまうのです。
2. あがり症による声の震えを改善するための基本の考え方
声の震えを改善するには正しいアプローチを行う必要があります。
では、正しいアプローチとは何でしょうか?
それは、「声の震えを止めたい」と考えすぎずに、あがり症と向き合う姿勢です。
声の震えをとめたいと思えば思うほど緊張と不安で声は震えてしまいますが、別のことに意識を向けたり、考え方を少し変えたりするだけで声の震えは改善できます。
以下より、あがり症の方がトライすべき4つの話し方と、あがり症による声の震えの克服方法を3つご紹介いたしますので、自分に合った方法を見つけ、正しいアプローチで実践してみてください。
3. 声の震えを止める!あがり症の方がトライすべき4つの話し方
まずは、あがり症の方がトライすべき4つの話し方をご紹介いたします。
3-1. ゆっくり話す
1つ目は、ゆっくり話すことで気持ちを落ち着かせる方法です。
人は緊張するほど早口になりがちです。
逆に、ゆっくり喋ることでリラックスできます。
リラックスすると力んでいた声帯周りの筋肉が緩んで呼吸が整い、声の震えを改善できます。
また、話しながら次の言葉を考える余裕ができ、相手も話を理解しやすくなるなどのメリットもあります。
3-2. 十分に間を取る
2つ目は、言葉を区切って十分に間を取る方法です。
「僕は、あがり症を克服したいと、考えています」といったように「句点」を意識して話すことで、頻繁に息継ぎができます。
その結果、緊張や不安により凝り固まった声帯周りの筋肉が正しく動作し、声の震えを改善できます。
句点を入れすぎると喋り方が不自然になるため注意しましょう。
できるだけ1単語、もしくは2単語の間に入れるとある程度自然に言葉を伝えられます。
3-3. 話に動作をつける
3つ目は、話す内容に合わせて動作をつける方法です。
直立姿勢で話し続けるとより緊張感が高まり、さらに声が震えてしまう可能性があります。
身振り手振りを入れてみたり、目線を左右にずらしてみたり、1、2歩歩いたりしてみましょう。
体を動かしながら話すことで落ち着きを取り戻し、リラックスしながら話せます。
また、話す以外に動作にも注意を向けられるため、緊張を緩和して声の震えの改善に繋がります。
3-4. 腹式呼吸を意識する
4つ目は、腹式呼吸で発声し、お腹に注意を向ける方法です。
具体的には以下の通りです。
- 背筋を正し、胸を張る
- 両手を脇腹に当てる
- 両手に力を加え、狭める
- そのまま発声する
発声する際に脇腹(腹斜筋)に力が入り、若干広がる状態を意識しましょう。
腹斜筋に力を加えることで声の出し方を正すことができ、あがり症による声の震えの改善が期待できます。
また、のど以外に意識が向くため、のどの脱力に繋がり、自然な声を出せるようになります。
4. 気持ちを整える!あがり症による声の震え克服方法3選
ここからは、あがり症による声の震えの克服方法を3つご紹介いたします。
4-1. 事前シミュレーションをする
1つ目は、周囲の人間を巻き込みながら事前シミュレーションをすることです。
具体的には、以下の2つの方法があります。
- リハーサルを実施する
- プロ講師として話す自分自身を疑似体験する
それでは、詳しく解説していきます。
4-1-1. リハーサルを実施する
リハーサルを行うことで、あがり症による声の震えを抑えられます。
これはアドバンストレーニングといい、事前に準備することで、本番時の不安や緊張を軽減するトレーニングです。
友達や同僚、もしくは下記のようなあがり症のためのセミナーなどに参加し、同じ悩みを抱えている方に話を聞いてもらう方法をおすすめします。
参照:「あがり症克服セミナー」
4-1-2. プロ講師として話す自分自身を疑似体験する
話を聞く際に「もし自分が話し手の立場だったら、どんな精神状態で話すのだろうか」と考えながら聞くことで、あがり症を改善するメンタルトレーニングができます。
これを疑似体験といい、話を聞く対象は友達でも、講演会やセミナーで壇上に立っている人でも、人が話している動画でも問題ありません。
4-2. 自分を俯瞰する
2つ目は、自分を俯瞰して緊張から意識を逸らす方法です。
緊張や不安から、どうしても声の震えが止まらないときには、自分を俯瞰して「緊張」から注意を逸らします。
その際に、「自分は緊張しているな」「声が震えているな」とあがり症を受け入れながら客観的に自分を見守ってあげると、不安が和らぎリラックスした状態で話せるようになります。
4-3. 「伝える」に意識を向ける
3つ目は、「伝える」に意識を向ける方法です。
自分の話を相手にきちんと伝えることを意識して、聞き手に語りかけるように話してみましょう。
すると、自然に身振り手振りが入ったり、聞き手の表情を観察したりできるようになり、緊張や不安から意識が逸れ、声の震えを改善できます。
5. まとめ
ここまで、あがり症による声の震えを改善するための方法をご紹介してきました。
自分に合った方法を見つけ、正しいアプローチを実践すれば、必ずあがり症を克服できます。
同じ悩みを抱えている方と一緒に実践することで、お互いに克服すべき部分に気づけるため、独りで黙々と取り組むよりも早くあがり症を克服できます。
できるだけ早くあがり症を克服したいとお考えの方は、ぜひ「モチベーション&コミュニケーションスクール」主催のあがり症・緊張を改善するセミナーにお越しください!
当セミナーは、年間約2,000回開催しており、過去5万人のセミナー参加者から「わかりやすかった!」とのお声をいただいております。
- 人前でも声が震えずに話したい
- 自分の話をわかりやすく伝えたい
- 好かれる話し方を学びたい
とお考えの方は、まずは「あがり症を克服するセミナー」公式ホームページをご覧ください。
参照:「あがり症克服セミナー一覧」
私たちと一緒にあがり症を克服していきましょう!