人前でスピーチをするたびに緊張してしまう、あがり症を克服したいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
スピーチを行う際、緊張で手足が震えたり汗が止まらなくなったりする場合もあります。
しかしそのようなあがり症の方も、克服するポイントさえつかめば、緊張を緩和して自然に話すことができます。
この記事では、全国で年間2,000回のセミナーを開催している株式会社モチベーション&コミュニケーションが、あがり症を克服するための方法や人前で話をするコツを解説します。
人前で話すことに苦手意識を感じている方は参考にしてください。
はじめまして。桐生 稔(きりゅうみのる)と申します。
私の肩書きや経歴は以下の通りです。
- 株式会社モチベーション&コミュニケーション 代表取締役
- 「伝わる話し方」ビジネススクールを運営
- 全国で年間2000回セミナーを開催
- 新卒入社後営業成績ドベから心理学を学び全国売り上げ達成率No.1に
- 現在では「伝わる話し方の専門家」として活動し話し方の本を多数出版
Contents
1. なぜあがり症は起こるのか?
あがり症の方は、スピーチを行う際や、多くの人の注目を集める場面で過度に緊張してしまう特性があります。
これは、人間の誰もが持っている自律神経の働きが脳に作用しているためです。
自律神経とは、緊張する場面で機能する「交感神経」と、リラックスする場面で機能する「副交感神経」のことで、普段はその2つの神経がバランスを保つことで心や体が守られています。
しかし、あがり症の方は緊張を感じる場面で「交感神経」が優位になりやすく、バランスを崩してしまい、過度な緊張状態に陥ってしまうのです。
2. スグ実践できる!あがり症でもスムーズに話せるスピーチする方法5選
ここからは、あがり症の方がスピーチの前、もしくはスピーチ時に気を付けておくべきことを5つご紹介いたします。
自分に合ってそうだなと思う方法を見つけて、実践してみましょう。
2-1. 前日に十分な休息をとる
前日にしっかりと心や体の休息をとっておくことで自律神経が整い、日中にバランスが崩れづらくなります。
休息方法は、主に「運動」「入浴」「睡眠」の3つです。
少し意外かもしれませんが、適度な運動はセロトニンやエンドルフィンといったストレスを緩和させるホルモンが分泌されるため、心の休息方法として非常に有効なのです。
運動は無理のない範囲で、ジョギングなどの有酸素運動を20分程度行うことをおすすめします。
その後、ほどよく疲れた状態で10分~15分ほどしっかりとお湯に浸かり、体を芯から温めます。
就寝の30分前までにはテレビや携帯を見ることをやめ、日を跨ぐ前に眠りにつけるように心がけましょう。
2-2. 息を吐いてリラックス状態を作り出す
スピーチの前は、緊張して呼吸も浅くなります。
できるだけスピーチ前に、リラックス状態を作り出す必要があります。
普段私たちは絶え間なく呼吸をしていますが、息を吸うときは緊張状態になり、逆に吐くときにはリラックス状態となっています。
つまり、吐く状態をできるだけ持続させることができれば、リラックス状態を作り出すことができ、精神を安定させることができるのです。
そこで有効な手段として、口を少しとがらせて「ウ」の形にして息を吐く方法があります。
普通に息を吐くよりも、「ウ」の形で吐いた方が人体の構造上、たくさん息が吐けるため、「ウ」の口で息を吐き、そして吸う。これを1分間くらい行って呼吸を整えましょう。
リラックスモードをつくってからスピーチに臨む方が楽に話せるため、「息を吐いてリラックスする」という考えを頭の片隅に置いておくべきです。
2-3. スピーチ内容のテンプレートを作成する
スピーチの前準備として、話す内容を考えておくことは非常に重要です。
しかし、うまくスピーチ内容がまとまらないとプレッシャーがかかってしまい、当日のスピーチに悪影響を及ぼしかねません。
そこで、今回ご紹介するのが、話す内容のテンプレートに沿って構成を立てる方法です。
具体的には以下のテンプレートで構成を考えます。
- 出来事
- 解釈
- 行動
この構成は、相手の心に刺さるようなスピーチ内容になりやすく、いろいろなスピーチの場面で利用できるため憶えておくと便利です。
以下で例文をご紹介するので、参考にしてください。
「先日の出来事をシェアします」
出来事…すごくいい天気だったので散歩したら、普段は気付かなかった道や綺麗な花を発見することができました。
解釈…たかが散歩ですが、それでも普段と少し違うことをすると新たな発見があります。
行動…これからも普段と少し違うこと、違うを選択をすることで、新たな考え方や価値観に出会っていきたいと思います。
みたい感じです。
コツとしては、出来事を話す際にはあまりマニアックな内容は避けること。誰にでも起こりうるような内容だと、相手も自分ごととして考えやすくなるため、効果的なスピーチとなります。
2-4. スピーチの内容に集中して話す
あがり症の方がスピーチの際に緊張してしまうのは、スピーチに対して不安を感じて失敗を恐れたり、人目を気にしすぎてしまうためです。
しかし、伝える内容に集中できれば、緊張している自分から意識を逸らすことができるため、緊張の緩和に繋がります。
伝える内容に意識を向ける〇。どう見られているかには意識を向けない×。ということです。
人間は2つの物事を同時に考えることができません。
たとえば、重いダンベルを必死に持ち上げているときに、「今日の晩飯何食べようかな~」なんて考えませんよね。
それと同じで、伝える内容に集中すれば、「失敗したらどうしよう」「あの人にはどんなふうに見られているのだろう」と考えることができなくなります。
伝えることに集中するコツは、言いたいことを絞ることです。
1分の自己紹介でも、10分の商品説明でも、30分のプレゼンでも。最終的に何が言いたいのか?それを明確にして、それを伝えることだけに全力投球します。
そうすると、スピーチを行う場面でも伝えることに集中できるため、緊張せずに話すことができます。
2-5. 文頭の言葉を工夫する
スピーチをするような機会はほとんどない。でも普段の会話で緊張して言葉が詰まってしまう。
という方もいます。
普段の会話では、完璧に話すことよりも息を流すことを優先することで、しっかりと発声することができます。
どんな言葉も、必ず息を吐きながらでしか発声できないのです。
息を流しやすくする方法としては、以下の2つの方法が挙げられます。
1. 文頭に発しやすい言葉を置く
どんな言葉でも良いので、息を流すことを優先させるため、とにかく言葉を出すことを重視します。
そのため、自分が言いやすい言葉を見つけておくと、いざというときに役に立ちます。
【例】んー・なんか・その・そう・確かに・まあ
2. 文頭の母音を抜いて話す
母音は発声しにくい傾向にあるため、母音を抜いて話すと発声しやすく、スラスラと言葉が出てきやすくなります。
【例】(お)はようございます・(あ)りがとうございます・(お)疲れ様です
「はようございます」でも、相手には十分伝わります。とにかく息を流すことを優先させます。
文頭に少し工夫するだけで話しやすくなり、自己肯定感の向上に繋がるため、緊張していない場面でも癖をつけるように工夫することをおすすめします。
3. まとめ
ここまで、あがり症の方がスピーチの際に気を付けておくべきことをご紹介いたしました。
一度に全部を試そうとせずに、自分にできそうな方法から試していくことをおすすめいたします。
しかし、黙々と一人で実践するよりも同じ悩みを抱えている方と一緒に実践した方が、お互いに克服するべき部分に気付き合えるため、早くあがり症を克服できます。
楽しみながら、できるだけ早くあがり症を克服したいとお考えの方は、ぜひ「モチベーション&コミュニケーションスクール」主催のあがり症・緊張を改善するセミナーにお越しください!
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