「人前で話すときにかなりドキドキしてしまう」
「初対面の人との会話だと極度に緊張してしまう」
そのように感じたとき、「これって自分だけ?」と思われたことはありませんか?
今回はあがり症に関するアンケートをもとに、あがり症で悩んでいる方の割合について、またあがり症の克服方法についてご紹介します。
はじめまして。桐生 稔(きりゅうみのる)と申します。
私の肩書きや経歴は以下の通りです。
- 株式会社モチベーション&コミュニケーション 代表取締役
- 「伝わる話し方」ビジネススクールを運営
- 全国で年間2000回セミナーを開催
- 新卒入社後営業成績ドベから心理学を学び全国売り上げ達成率No.1に
- 現在では「伝わる話し方の専門家」として活動し話し方の本を多数出版
Contents
1.【あがり症】自分を「緊張しい」だと思う人の割合は?
小学館の運営サイト「Domani」が、30〜40代の女性100人に実施したアンケートによると「自分のことを緊張しいな方だと思う?」という質問に対し、86.7%の方が「はい」と答えています。
一方で「いいえ」と答えた方は13.3%と、きわめて少数であることが分かりました。
出典:Domani「【100人に聞いてみた】〝緊張しい〟な人の特徴とは?みんなの体験談から克服方法もご紹介 」
他のアンケートでも「自分のことをあがり症だと思う」と答える人は概ね7~8割で、この結果からみても、あがり症は多くの人が抱えるもので、特別なものではないといえるでしょう。
もしあなたがあがり症で悩んでいたら、けっしてあなただけではありませんので安心してください。
2.あがり症の方が考える「あがり症」の特徴
同サイト(小学館の運営サイト「Domani」)が実施したアンケート「緊張しいな方に見られる特徴とは?」に対する回答、1~3位までは以下の通りです。
1位:真面目
2位:人前で話すのが苦手
3位:人見知り
2-1.真面目
あがり症の方の中には、真面目な性格の方が多くいらっしゃいます。
「間違ってはいけない」
「失敗はできない」
「緊張しちゃダメ」
といった、いわゆる完璧主義に近い思考で自分を追いつめてしまう傾向にあるようです。
このような思考は、もともと持っていた性格だけでなく、過去の失敗した経験がトラウマになっているケースもあります。
以前、人前で話したときに失敗したことや、初対面の人と上手く話せなかったことがフラッシュバックして、「また失敗したらどうしよう…」と、ネガティブな思考を手放せずに苦しむ方も珍しくありません。
また、真面目な人ほど「他者の目を意識する」ということが挙げられます。
「期待に応えたい」
「まわりに迷惑をかけたくない」
という思いから、何としてでも成功させなければと頑張りすぎてしまうのです。
2-2.人前で話すのが苦手
あがり症の方の中には、人前で話すことが苦手な方も多くいらっしゃいます。
たとえばプレゼンテーションなど、人前に立つ場面では、
「練習どおり話せるだろうか…」
「想定外のことが起こったらどうしよう…」
と、漠然とした不安を抱えていることもあります。
その結果、人前に立った途端、
- 緊張で頭の中が真っ白になってしまう
- 体が硬直して声が出ない
- ドキドキして体が震える
といった状態になるかたもいます。
また人前で話すことが苦手な理由の一つに「自分に自信がない」ことも挙げられます。
これは経験が足りないときや、事前のシミュレーションができていないときに引き起こされるです。
その他、緊張しやすい人の特徴についての詳細は「あがり症の原因とは?克服するためのトレーニング方法を解説」をご覧ください。
2-3.人見知り
人見知りの方には、会話をするときに、
「何を話したらいいかわからない」
「沈黙するのが怖い」
という人もいます。
人見知りにはレベルがあり、軽度であれば「仲良くなれば打ち解けられる」という方もいらっしゃいます。
しかし、人見知りが深刻になるにつれ、他者とのコミュニケーションに苦手意識がわき、会話することが億劫になる傾向にあります。
他者と話すことにためらいを感じてしまうことで、どうしても話す機会が減ってしまうのです。
さらに一人でいる時間が長いほど、他者との接し方について悩みやすくなります。
人見知りについての詳細は「会話が苦手…3つの原因と会話が上手くなる具体策」をご覧ください。
3.【特徴別】あがり症の克服方法
あがり症を克服できず、苦労されている方も多くいらっしゃると思います。
この項目では「あがり症を克服したい!」という方に向けて克服方法をご紹介します。
3-1.真面目な方におすすめのあがり症の克服方法
この場合の克服方法は「本当はどうしたいか?」をノートに書き出すことです。
例えば人前で話すときに、
「緊張せずに話したい」
「思っていることをしっかり伝えたい」
「聞き手に『聞いてよかった』と思ってもらいたい」
「うまく話せるよりもちゃんと思いを届けたい」
こうして事前に自分の気持ちを客観視することで、「緊張しないことではなく、聞き手に価値を提供することが成功だ」と、新たな視点が芽生えるかもしれません。
自分の感情を書き出すことは「自分を客観視すること」につながるため、冷静に自分を見つめることができます。
客観的視点を養うトレーニングの詳細は「あがり症の克服につながる【メンタルトレーニング】とは?」をご覧ください。
3-2.人前で話すのが苦手な方におすすめのあがり症の克服方法
人前で話すことが苦手な方には、呼吸筋のこわばりを和らげるストレッチが有効です。
呼吸筋とは、肺を取り囲む筋肉のことで、主にお腹の中にある横隔膜と肋骨の間にある肋間筋(ろっかんきん)です
緊張時には副交感神経が優位になり、呼吸筋が硬直します。
そうすると上手く呼吸ができず、声がうわずり、声の震えを引き起こしやすくなります。
この呼吸筋をしっかり動かすことで、声における震えの予防につながります。
呼吸筋をやわらかくするには、
- 腰の後ろで両手を組み、鼻からゆっくり息を吸う
- 息を吸いきったら、口からゆっくり吐く
- 肩甲骨を寄せるイメージで、両腕を下に伸ばす
このたストレッチが効果的です。
緊張しそうなとき、トイレなどで呼吸筋をほぐしておくと、ゆっくり落ち着いて呼吸ができて、声の震えの改善につながるでしょう。
あわせて、深い呼吸を意識することも大切です。
呼吸法については「【あがり症】電話対応で緊張するのはなぜ?上手に電話対応する方法」の対策の章をご覧ください。
3-3.人見知り傾向のある方におすすめのあがり症の克服方法
おすすめのあがり症の克服方法は、「自分から心を開いて会話する」ことです。
自分から心を開くことで、相手も話しやすくなり、緊張した空気が解けていきます。
そうすれば自分自身も話しやすくなり、きっと緊張がやわらぐことにつながるでしょう。
具体的には、3つのポイントを意識してみてください。
- 表情・・・喜怒哀楽に合わせた表情を心がける
- 反応・・・相手の話に頷く、声を出して笑う、感じたことをフィードバックする
- 体の使い方・・・相手にお腹を向けて話す(お腹を相手に向けることで「敵意がないこと」が示せる)
この3つのポイントを意識することで、相手に親しみを感じてもらいやすくなるでしょう。
楽しく会話するために必要な3つのポイントについての詳細は「人見知りでも職場で円滑な人間関係を築く方法【コミュニケーション】」をご覧ください。
4.まとめ
この記事では、緊張しやすい方の特徴である「真面目」「人と話すのが苦手」「人見知り」の対処についてご紹介しました。
さらに詳しく知りたい場合は「モチベーション&コミュニケーションスクール」主催の「あがり症・緊張を改善するセミナー」へお越しください。
当セミナーは年間約2,000回開催しており、過去5万人のセミナー参加者から「わかりやすかった!」とのお声をいただいております。
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私たちと一緒にあがり症を克服していきましょう!